松尾鉱山跡は全国で72件目で、県内では1989年に認定された栗木鉄山跡(住田町)に次いで2件目。学会に松尾鉱山を推薦した岩手大工学部の小野寺英輝助教授は「産業遺産認定は、鉱山の負のイメージを遺産としてのプラスの意識に変える機会になる」と話す。
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 以前から鉱山跡の活用を模索してきた市は、認定を機に活用策の検討を本格化させている。生涯学習課や観光課などが横断的に連携し、鉱山関係資料の電子化や、山岳ガイドに鉱山に関する知識を深めてもらうための研修などを始めた。
エコツアーや修学旅行の誘致、鉱山鉄道を歩くウオーキングなども検討している。
 市生涯学習課は「鉱山の水が川を汚してきた歴史もあり、環境教育の場としても有効と思う。ガイドの役目は鉱山出身者に期待している。鉱山の価値を再認識して、観光にも役立てていきたい」としている。
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