こんなお洒落(風)なムーランであったが、ある時を境に急にサッパリ系廃墟になった。 | |||||||||||||
窓に打ち付けられた板は外され、入り口は開いている。 | |||||||||||||
探索者ホイホイかとも思ったがそうでもないようだ。 | |||||||||||||
現場にいた測量屋さんに話を聞いてみると、建物を壊すと、 何かの法律で立てられなくなる立地。 だから建物をこのままで新しくリニューアルするとのこと。 出資元は中国資本。 この廃墟も終わりを、いや、新しい命を与えられたんだと当時思ったことを思い出した。 |
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そしてみるみるうちに工事は進み、周りの木々は伐採され見晴らしも良くなった。 | |||||||||||||
乙女は化粧され、キレイになった。 | |||||||||||||
乙女は嫁入りの準備だろうか、その名を変えようとしていた。 過去のオーナーの事を思いつつ、乙女は新しいオーナーのもとへ 再婚するための準備をしていた。 |
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そしてリニューアルオープン。 ここが廃墟だったと思う人は少ない。 ドライブの途中で気軽に寄れる、そんな場所に生まれ変わった。 御殿場や富士山を眺め、そして当時のことをほんのちょっぴり思い出しつつ、 乙女は美華(みはな)として再婚を成功させ幸せな日々を過ごしている。 |
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